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読書会

「リアライズで読書会をやってみました」

先月、渡邉琢(わたなべたく)さんの『介助者たちは、どう生きていくのか』(生活書院)http://www.seikatsushoin.com/…/067%20kaijosha.htmlの読書会をスタッフ…。 参加者は障害者と介助者の計6名で、当日はそれぞれが自分用の本を持ち寄り、参加者の差し入れでお菓子やおつまみや、ジュースやお酒がテーブルに並びました。... 参加者から「お酒とか飲みながらでも大丈夫ですか?」と、僕は聞かれたので、本をおかずにしてコミュニケーションを交わすことが目的だから、全然いいんじゃないと答えました。聞き慣れない「読書会」という言葉のイメージは、お堅い「勉強をする場」だと思っていた人もいたようです。 読書会のやり方は、本を短く区切って交代しながら音読をして、それぞれが感じたこと思い思いに話をするという形でやりました。僕がこの本を選んだ理由は、今の若い介助者と障害者の実感に近いエピソードが出てきたり、それぞれが悩んでいることへのヒントがそこに書かれていると思ったからです。その他にも、この本には自立生活センターの中でも、その成り立ちによっていろいろな面でやり方や考え方の違いが生まれていることについてもわかりやすく書かれています。

実際に本を読み始めると、次々とそれぞれの実感に近い言葉が現れてくるので、それに触発されてその場は自然と「自分たちは、どう生きてきたのか」というテーマとなり、本を読むことから脱線して、各々が自分自身のことについて語り始めました。 介助者からは、どんな価値観の家族の中で生きてきたか、障害者に初めて出会ったときに何を感じていたかなどが語られました。 障害者からは、どのような学校生活を送ってきたか、自分以外の障害者に出会ったときにどのような思いを抱いたかなどが、それぞれの率直な言葉で語られていきました。 そして、テーマは「自分たちは、これから先をどう生きていくのか」へと移っていき、長時間の介助を必要とする障害者からは、せっかく自分の介助に慣れてきても介助者の入れ替わりが生じ続ける学生中心の介助体制のつらい状況、常勤の介助者がライフスタイルの変化によって去っていくことへの寂しさなどが語られました。 この言葉を受けた介助者のから、「ヤバみ!」という言葉が口から出て、ウルウルしているようでした。ちなみに僕だけがこの「ヤバみ」という言葉の意味がわからなかったので、あとから説明が必要でした。 というわけで、笑いあり涙ありの終始リラックスムードで行われた読書会は大盛況のうちに幕を閉じて、「2回目も必ずやりたい!やろう!」ということになりました。本を借りて読書会に参加したメンバーからは、あの本はいいなと思ったから購入すると言われました。 最近、僕はこんなふうに自主的に近い形で集まって、一緒に何かを見る、何かを読む、そして、それについて感じていることを対話を通して共有することをリアライズの中でやっています。

先日もリアライズでこのような機会を作り、用意した本を声に出して読んでいると、「まるで自分のことが書かれているみたい」という声が介助者と障害者の双方から聞かれました。 本は、時々こんなふうにまるで自分と話の合う人と出会ったときのようなことが起こります。そうした自分のことをわかってくれる友人のような本と巡り会えたことが嬉しそうに僕には見えました。

追伸:11月21日(火)に渡邉琢さん、小泉浩子さんを含む京都の日本自立生活センター(JCIL)の人たちと、滋賀県のCILだんないの人たちがリアライズに来る予定になっています。一緒に何かをおもしろいことをやりつもりです。 乞うご期待!!

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