top of page

読書会

「2回目のリアライズ読書会をやりました」

10月に行った、渡邉琢(わたなべたく)さんの『介助者たちは、どう生きていくのか』(生活書院)の読書会から2ヶ月空いてしまいましたが、12月15日(金)の夜に前回と同じスタッフのみかりんの自宅で2回目を開催しました。 今回の参加者は、メンバーの多少の入れ替わりはありましたが、障害者と介助者の計5名で、当日はそれぞれが自分で購入した本を持ち寄り、食べ物や飲み物をとりつつ、ゆるい感じで進めていきました。 読書会のやり方は、本を短く区切って交代しながら音読をして、それぞれが感じたこと思い思いに話をするという形でやりました。... 前回もそうでしたが、みんなが本を読み出すエンジンがかかるまでは、お互いの近況などやたわいもない雑談が必要のようです。そうなる理由は、介助は直行直帰を基本とした長時間の一対一のやり取りの中で行われているので、当時者も介助者も横のつながりを感じづらいことにも原因があると思います。お互いに会話する機会が基本的に足りていないんですね。 というわけで、本からは度々脱線しつつ、気がつけばそれぞれの介助にまつわる悩みごとに話題は移っていきました。悩みごとは一人で抱え込まずに共有できたことが良かったし、そこに大事なテーマが含まれている悩みだと僕は感じました。 話を読書のほうに戻すと、今は第1章の「とぼとぼと介助をつづけること、つづけさすこと」を読み進めています。 第1章の目次には、介助という仕事の特徴として、

・介助と感情労働

 (1)手足論を疑いはじめる

 (2)疑似友達の関係をつくりだす

 (3)本音をいえば、自分のダメな部分をわかってほしい

・介助特有のしんどさ

(1)風邪をひいて休むのは、自分が悪いんでしょうか

(2)一対一の関係のしんどさ

(3)抜け出せない袋小路の中で

というようなことが具体的に書かれていたり、介助者のインタビューが載っています。 ↓ここから目次が読めます。

http://www.seikatsushoin.com/bk/067%20kaijosha.html

この目次を見てもらうだけでもわかりますが、自立生活センターの介助者であれば身近なことがいろいろと載っています。また、この本には介助者のことだけではなく障害者も含めて自立生活センターに関わる人にとって、今とこれから先のことを考えていくためのヒントがちりばめられています。 歴史学者の磯田道史さんが、「歴史とは過去と現在のキャッチボールである。歴史とはいまを生きる我々が自分の問題を過去に投げかけ過去が投げ返してくる反射球を受け止める対話の連続。歴史は決まった史実を覚える『暗記物』ではないのだ」(『武士の家計簿』より)と書いていました。 現在の自分たちの課題を読み解くための過去と現在のキャッチボールが、少しずつリアライズの中でもはじまっています。

特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page