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DPI出張

11/23(土)から24(日)にかけて東京で開かれた第8回DPI障害者政策討論集会に辻田が参加してきました!

1日目は「障害者権利条約のもとめる社会の実現へ」と題して全体会が開かれました。 前半は2014年の障害者権利条約批准後のDPIとしての取り組みや、来年の国連の権利委員会と日本政府との建設的対話に向けての事前質問事項のポイントと今後の課題について報告がありました。 また障害者差別解消法が施行されてはや3年が経ちますが、全国から集められた施行後の差別事例を元に改正すべきポイントや今後の課題について話がありました。 後半には、前回の参議院選挙で当選された木村英子議員など現役の障害当事者の国会・地方議員さんが登壇し、障害者の政治参画に関する課題や今後の政治活動に対する想いをお話されていました。 今回の話を受けて、設備のバリアフリーだけではなく、今話題となっている就業中などにおける介助利用を可能にすることや、障害当事者であっても体調・体力面において議員活動を長く続けられるような配慮がなさられるべきだと感じました。 また、当選後はもちろんですが、厳しい選挙活動を勝ち抜く上でも健常者にはない物理的なハードルなど多くの壁が

あることを知りました。

2日目は分科会のみの開催でした。 午前は権利擁護部会による「精神障害者と社会的入院―仲間を迎えに、どんどん精神病院へ行こう―」に参加しました。 日本の精神科病院では未だに長期の社会的入院を強いられている人がたくさんおり、その数は精神科病床の数と共に先進国でワースト1とされています。 こうした課題について、東日本大震災での被災を機に約40年間に及ぶ社会的入院から脱し、現在は地域で自分らしい生活を送る当事者の方や、日頃精神科病院からの地域移行や新しい制度の創出などに尽力されている方などをお招きし、シンポジウムが開かれました。

午後は地域生活部会による「目指せCRPD完全履行!『筋ジス病棟の未来を考えるプロジェクト始動』」に参加しました。 この間、障害者権利条約の完全履行を目指す具体的な取り組みの一つとして、旧国立療養所(現国立病院機構)筋ジス病棟に長期療養している人たちの地域移行を進めるプロジェクトが立ち上がりました。 このプロジェクトのこれまでの取り組みや院内での多岐に渡る権利侵害などについて、全国から集められたアンケートを元に京都のJCILの方などから報告がありました。 またどのような制度設計であれば、重度の障害がある人がシームレスに地域での生活を送り、社会参加がしやすくなるのかと言った意見提起もありました。

午前・午後の分科会で共通して言えることは、病院などの複数人が1つの空間で暮らす生活様式は医療従事者や職員の権威性が絶大になってしまい、安全管理や効率性を理由に権利侵害が起きやすいということです。 また、長期に渡る収容は当事者からパワーや人生に対する希望を奪ってしまい、新しい生活に向けての展望を見出しにくくなります。 こうした実態は障害権利条約が掲げるインクルーシブな社会とは程遠いと言えます。 これまで自立生活センターでは接点を持ちにくかった人たちにもそこに出会いがあれば積極的にアプローチし、地域にもさまざまな暮らしの選択肢があることを伝えたい! そのような応援ができるようリアライズもこれから前に進んでいきたいと思います!

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